物件を借りる際、初期費用として大家さんに支払う敷金や礼金、火災保険、保証会社の保証料、日割り家賃、前家賃の他に、不動産会社に支払う仲介手数料があります。もし、敷金礼金がゼロだったとしても、合計すると家賃の3ヶ月分~、敷金礼金がある場合などは4ヶ月分~6ヶ月分程かかります。上記の費用は物件を契約した際の費用で、さらにこれに引越し費用や、遠方への引越しの場合、交通費なども必要ですよね。引越しするには時間も費用もとても多くかかります。そんな費用を少しでも安く済ませられるように、今回は不動産会社の仲介手数料の値引きの仕方や、初期費用を安くする方法をご紹介します。
賃貸仲介手数料の値引きは可能?
結論から言うと、仲介手数料の値引きは可能です。仲介手数料は取引額によって金額が決定し、その上限額は宅地建物取引業法によって定められています。しかし、決められているのはその上限額のみであって、下限額に制限はありません。
そのため、上限額よりも低い金額で仲介手数料を設定し、他社と差をつけることでより多くの契約を得ることを目指している不動産会社も存在します。つまり極端にいうと無料とうたう企業もあるということです。
また、不動産業者が提示した金額に対して、売主や買主が値引きを要求することも、法律上問題のある行為ではありません。
POINT! 仲介手数料には下限額がないから、値引きしてもらえる可能性がある!
値引きの交渉のタイミングは媒介契約前
仲介手数料の値引き交渉をするタイミングは、媒介契約を結ぶ前がベストです。媒介契約とは不動産業者と売主が結ぶ契約で、不動産業者に不動産売却の仲介を依頼する内容が取り決められます。
売主は複数の不動産会社で査定を依頼していることも多いので、不動産会社側からすれば、なんとか他社に渡すことなく自社で契約を結びたいと考えるものです。
仲介手数料の値下げ交渉の切り出し方の例として、「仲介手数料を安くしてもらえるなら媒介契約を結ぶ」と伝えると良いでしょう。不動産会社としては1件でも多くのお客と契約を結びたいと考えているため、多少の値引きをしてでも契約を結びたいと考えるケースが大半です。極端な値引きはマイナスの印象を与える可能性もありますが、「希望としてはこのくらいになると助かる」というような言い方で交渉してみましょう。
思い切って交渉してみると、予定していたよりも費用を安くおさえることができるかもしれません。媒介契約を結ぶ前には、仲介手数料の値引き交渉をするかどうかも含めて検討してみましょう。
不動産屋によっては仲介手数料が無料
賃貸仲介手数料を抑えたい場合は、賃貸仲介手数料が無料の不動産サイトで検索してみるのもオススメです。
普通の物件サイトで探すよりもより多くの物件を見つけることができお客様が気に入ったお部屋で初期費用を抑えることができます。
仲介手数料が無料になった分の金額を物件価格に上乗せして、さらにワンランク上の物件などの購入資金にまわすこともでき、「安く抑えた金額で手の届かなかった家具にまわすこともできます。